工事業者に直接依頼する場合があ

相談にのっていただけ部屋

住まいを目指すという
家族一人ひとりに説明するつもりで用語を選び

まず、今日のワンルームマンションなんかだって、もしかすると、この流れの末にあると見られるかもしれません。
現在、私の別荘がある山梨県白州あたりでも、まさに方丈のような小さいログハウスがたくさん建っています。あまりお金もかからないし、長らく生活するわけではない。ただ林間の気を吸い、静かな日常を送るためには、小さいほうが掃除の手間もないし面倒くさくない。これもまた方丈の知恵です。家は、大きいが故に尊いのではありません。

せ風のある暮らしさらに私たちの家屋史を眺めてみると、天皇家や貴族の館、寺社仏閣などだけでなく、農家や庶民の家にも合理的な造りが脈々と受け継がれてきたことが分かりますたとえば農家の母屋は、田の字構造というのが普通です。四つの部屋が田の字型に隣り合っていて、間に壁がないので、障子を全部とり払うと、四部屋が合体して巨大な広間になります。いまでいうと、ホテルの宴会場をパーティションで仕切って、大きくしたり小さくしたりするのと同じ原理です。つまり、農家の家は、時へん合理的な造りになっていたのでしと場によって、部屋の大きさを簡単に変えることができるといういまはあまり見かけなくなった農家の茅葺き屋根にもまた、ひじょうにすばらしいメリットがあった。
家を購入するのはお薦めできません

マンション住民すべてに公開することは考え

昔、私は信州によく勉強をしに行っていたのですが、その頃の農家はみんな茅葺きで民宿も兼ねていて、そういうところへたまさか遊びに行くと、実に快適なのです。その家の中に入ると、真夏の一番暑いときでも空気が本当にひんやりとして気持ちがいい。周りは一面田んぼだったから、まさに寝殿造の池と同じ具合でつねに田の面を渡ってくる涼しい風がある。「夕されば門田の稲葉おとづれて芦のまろやに秋風ぞ吹く」という有名な歌が百人一首にあるけれど、まさにそういう感じでした傾斜が非常にきつい。白川郷の合掌造を見るまでもなく、水はけの関係上、それ以上平らにはできないからですかならず四十五また、茅葺きの屋根というのは、度ぐらいの急な角度を持っている。
ということは、屋根裏、小屋裏の空間というのが深く大きくなる道理です。板葺き屋根に比べると、かなり大屋根であるところに持ってきて、厚さも五十センチぐらいある。つまり、たいへん厚い植物の吸水体があるわけですから、梅雨時に、十分に水気を吸い込んで中に水分を保持する働きがある。そのため、梅雨明け十日の九夏三伏と言われる猛烈な暑さの時にも、なかなか乾燥しきらない。そして、乾燥する時には熱を奪っていくから、家の中も暑くならない。つまり、茅葺き屋根は、もっとも理想的な断熱材、冷却材の働きをもっていると言えます同時に茅葺きの屋根は軒が深い軒のない茅葺きなどはありえませんから、家に直射日光も射し込んできまこういうことが相まって、本当に冷房なんかいらない暮らしが可能だったのです。

地域問題の共有と意識

となれば、エネルギーも使わないし、余分な熱や排気ガスも出さないし、なおかつつねに外気が通っているので換気がよく、シックハウス症候群の恐れも一切ない。そこには自然と一体となって暮らす気持ちよさがありました。いわば家にいながらにして森林浴をしているのと同じことですそれとともに、昔の農家にはしばしば芝棟ということがありました有名な植物学者の亘理俊次さんの著書『芝棟』をみると、昔の農家の屋根には、本当にさまざまな樹木が生桜えていたということがわかります。もちろんカキツバタのような草の場合もあるし、もっと大きなウツギ、なども生えていたところがあったと報告されています。驚くべきことではありませんか芝棟から発想を得た藤森照信さんは、屋根に植物を植え、自宅のタンポポ·ハウスや、赤瀬川原平さんの住宅にらハウスを造ったのですが、どうやって水やりをするかが問題で、植物にとってもなかなか過酷な環境のようです。
カーテンのようなイルミネーション

施工している場合は気密性が高く

そこで、最近では、乾燥にも強い苔の類でビルの屋上を覆う研究もはじまっていますその点、茅葺き屋根ならば、十分な肥料と湿気があり、根を張るだけの厚さもある。同時に芝棟になっていることによって、植物が余分な水分を吸い取ってくれます。その植物の葉が繁って、屋根の上に陰をつくるとまた余分な暑さや日光を遮ってくれる。呪術的な意味もたぶんあったと思いますけれど、家を涼しくするという点でもメリットは多かったと思います。すべて、夏を旨とする造りの一部分ですさえぎ私などはやっぱり、もし理想を言うならば、堂々たる茅葺きの家に住みたいと思っています。そう思うくらい、昔の農家の広間に寝そべって田んぼから吹いてくる風に撫でられながら昼寝をしていることが気持ちよかった。いまでも忘れられないぐらい気持ちのいい体験でした兼好法師が夏をむねとすべしで言いたかったことは、こういう風や空気感のことだったかもしれませんいま、高層マンションに住んでいる人はたくさんいますが、たぶんそういうところは危険だからという理由で(あるいは構造上の必要性から窓が開かなくなってしまう部屋もある筈です。

工事で鉄筋を組んでいる状態の時
建築とヒンズー建築

施工をすることで揺れに強い

建築費がかなり安くなるかりに開くとしても、それはほんの少々隙間が開くという程度のことだったりするかもしれない。しかし、それは、住宅としてはいやだなあと思わざるを得ません。たまにホテルで1泊する程度だったら、まあそりゃ窓が開かなくても我慢しましょうけれど、さてそこに常住するとなったら、すなわち、お前は窓の開かない家に住む気があるかと問われたら、やっぱりいやですと答えるほかはありません
どんなに見晴らしがよくとも、どんなに立派な構えであろうとも、ければ、とても住んでいることはできません。
少なくとも私は、はればれと窓が開かな日本旅館とホテルは一長一短ありますが、ホテルの最大の欠点は窓が開かないこと、日本旅館の最大の欠点は時間が自由でないこととはっきり言える。だから、ホテルもせいぜい11階建てぐらいの低層にして、どこもみな窓がさっぱりと開くようにしてくれたら、これが理想的だと思います。
住宅ローンを背負わずに済み

家族の気配が感じられる

話を戻しましょう。
かくて、冬は多少寒いのも我慢しましょう。せいぜい股火鉢でもしつつ、布団でも被っていようじゃないかと思えるけれど、夏の暑さは本当に耐えがたい。いまのように遮蔽された家では、冷房がなかったらどうしようもないしかし、冷房するということがヒートアイランド現象を惹起し、このヒートアイランドでつくられた熱が南東の季節風に乗って内陸近郊都市に押し寄せるから、今度はその辺が死ぬほど暑くなる。
じゃつきこういうことを考えると、理想的かもしれませんが、パリの市民のように、ろを脱出して、涼しい高原のコテージに、あるいは海風そよぐ浜辺の別荘に、のが正しいことではないかと思います。
夏の間は東京のような暑いとここぞってバカンスに行くという真夏の最悪のときでも、皆窓が開かないオフィスで、せっせと冷房かけて仕事をするというのは、そろそろこの二十一世紀には考え直したほうがいいのではないか。もう一回、兼好法師の言った夏をむねとすべきとを考えなおしたほうがいい時が来ているように思います。

リノベーションを繰り返す家造り先ほども言いましたが、イギリスの家と日本の家の一番の違いは、家を建て直すか建て直さないかということです。